たとえば、
「あの人は、計算高いから嫌い」
→それは、自分にも計算高い部分があるからです。それはよくないと思いながらも、自分の中からなくすことができていないから、他人にも見つけては反応してしまう。
「あの人は、人のことを見下すから嫌い」
→それは、自分にも人を見下す面があるからです。
こんなふうに、「文句や愚痴を言いたくなったら、それは自分のことだ」と思ってみてください。初めは抵抗感があると思いますが、次第にそんな自分を認められるようになり、相手の気持ちにも歩み寄れるようになっていきます。
■「人づきあい」が苦手な人の共通点(2) 「自分は人見知りだから」と言う
占いで何かアドバイスをすると、よくこのセリフが返ってきます。
「私、人見知りなんです」
またか! 何万回と聞いたこのセリフ。僕に言わせれば、人見知りなんて僕が占っただけでも何万人もいるんだから、世の中ほとんどの人が人見知りなんじゃないの? そんな心の声を鎮めて、僕はこう言います。
「自分が初対面なら、相手も初対面ですから、条件は一緒ですよ」
そう伝えると、またしてもこんな反応が。
「でも、過去に無視されたことがあって……」
「イヤな顔をされたから……」
「昔、いじめられてたことがあって……」
今回の人は、その人とは違う人でしょう? なぜ、過去のイヤな出来事をいつまでも大事に抱えているのでしょう?
そんなふうにいちいち気を使わなきゃいけないなんて、対等な人間関係を望む優しい人は疲れてしまい、静かに離れていくでしょう。
「人見知り」という言葉を辞書で引いてみてください。
【人見知り】子どもなどが、知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすること。
もともとは、子どもに対して使う言葉なんです。
だから、大人になって「人見知り」と主張する人は、人見知りではありません。