個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は、酔っ払ってツイートしたある作品について。
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実はですね。
これを書いてる今、日付は12月1日でございます。
翌日の12月2日から、かなり重い内容の映画の撮影が入ります。
今回のコラムの締め切り日が、まさにその映画の撮影真っ只中になり、その頃は役のことで頭が一杯一杯と予想されるので、かなりの前倒しで、今この原稿を書いております。連載のお休みを頂こうか一瞬迷ったのですが、ついこの間も「ひきこもり先生」の撮影真っ只中という理由で、当コラム、2回お休みを頂き、今回も休みとなると、担当K氏の鬼の形相が目に浮かび、猛々しく、かつ般若のごとく怒られるんではないかと不安になり、ウソ、実際のK氏は前回のお休みも笑顔で快諾してくれたし、とても見目麗しい女性で、可憐でおしとやかで、繊細でキメ細かく、気高く可憐で、可憐2回目だが、そしてこうも必死にフォローすると逆にK氏は本当に怖い人なんじゃないかと読者諸兄は思うかもしれないが、いや本当に茶目っ気あるチャーミングな人で、俺はなぜに冒頭からK氏のことをこんなに書きなぐっているのか分からんが、K氏のおかげでわりと字数が稼げたようなので話を先に進めよう。
そんなわけで、このコラムが配信されるのは12月18日ですが、文は12月1日の胸中と思い、お読み頂けたら。
配信前日、つまり12月17日に「ひきこもり先生」シーズン2の前編が放送です。
ちゃんと無事に放送されたのか。
そして、皆さんの反応はいかがなものだったのか。
12月1日の僕には知る由(よし)もありません。
以前、僕はツイッターに、「この作品は、いのちのたたかいの物語である」と呟きました。
酔っ払って。
かなり酔っ払って。