2022年シーズンで演じられた珍プレーや珍ハプニングなどのB級ニュースを紹介するこの企画。今回は「ビッグボス&日本ハム編」と銘打ち、新庄剛志監督1年目のシーズンに起きた日本ハムの珍事を集めてみた。
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相次ぐ打球の不運が災いして、勝利が逃げていったのが、8月17日の楽天戦だ。
初回、杉谷拳士の左越え二塁打で無死二塁のチャンスをつくった日本ハムは1死後、近藤健介の中前タイムリーで1点を先制した。ここまでは“台本どおり”だった。
ところが、なおも1死一塁で、野村佑希が一、二塁間にゴロを放つと、なんとも間が悪いことに、打球がスタートを切っていた近藤のお尻を直撃。近藤は守備妨害でアウトになり、結局、この回は1点止まり。
さらに1対2と逆転された直後の3回にも2度目の不運が襲ってきた。
1死から松本剛が左前安打で出塁し、近藤の右前安打で一、二塁としたあと、今川優馬が左翼線に2点三塁打。3対2と逆転したかに思われた。
ところが、直後に審判団が協議し、ファウルゾーンを転がった打球がラバーフェンスと人工芝の間に挟まった結果、レフト・島内宏明が処理にもたついたことを確認。三塁打はエンタイトル二塁打に訂正され、勝ち越しのホームを踏んだはずの近藤は三塁に戻されてしまった……。打った今川も「ちょっと執念が強過ぎました」とガックリ。
1度ならず2度までも珍プレーでチャンスを逃したことで、流れを失った日本ハムは、6、7、8回と失点を重ね、終わってみれば、2対8の大敗。この日の敗戦で楽天戦のシーズン負け越しも決まったとあって、日ごろはリップサービスに余念のない新庄監督も「明日は楽しいゲームができるようにする」とコメントしただけで引き揚げた。
珍プレーでチャンスを潰したばかりでなく、異常気象にも泣かされたのが、8月23日のオリックス戦だ。
0対0の5回、日本ハムは1死から杉谷が山岡泰輔のカットボールをとらえ、右前に運んだ。ダイレクトキャッチを試みた小田裕也が捕球に失敗し、後逸するのを見た杉谷は、加速して三塁を回り、先制のホームを狙った。