「スワローズのファンには、いつもチームを応援してくれてありがとうと言いたい。彼らはどこに行っても、本当に熱心に応援してくれた。個人的にはどんな時も常に応援してもらって、彼らの愛情やサポートにどれだけ励まされたことか。そのことには一生、感謝してるよ!」
そうしたファンの存在も含め、愛着あるチームへの残留を一時は「本気で考えていた」というマクガフだが、ダイヤモンドバックスと総額625万ドル(約8億3000万円)の2年契約を結んだ今は「メジャーへの復帰にワクワクしている」と話す。
もし来季、メジャーで登板すれば2015年以来8年ぶり。ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは、マクガフとの契約に当たって「スプリットの進化」をポイントの1つに挙げていたが、それはまさに彼が日本で習得した「フォークボール」に他ならない。日本で投手として進化し、ナインやファンに愛された「ナイスガイ」の今後に、心からのエールを送りたい。(文・菊田康彦)
●プロフィール
菊田康彦
1966年生まれ。静岡県出身。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身。2004~08年『スカパーMLBライブ』、16~17年『スポナビライブMLB』出演。プロ野球は10年からヤクルトの取材を続けている。