黒豆は「一年間、元気にくらせますように」と願いを込めて作りたい
黒豆は「一年間、元気にくらせますように」と願いを込めて作りたい
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 おせち料理は、作るのではなく買うものになった。たぶん、間違いなく。技術の進歩もあって、市販のものも十分においしくなったから、自分で作ろうというモチベーションも抱きにくい。

【写真】「黒豆」作り方のポイント(全7枚)はこちら。

 そして今年も、台所に立つことなく、冷蔵や冷凍で届くおせちの包みを開けることになるのだが、自分好みの味に出合うのが難しいと思う一品がある。「甘い系」おせちの代表格、黒豆だ。

 黒豆は「黒くまめまめしく」という語呂合わせから、家族全員が外で真っ黒になるまでまめに働き、元気に暮らせるようにとの願いが込められたおせち。紅白のかまぼこや黄金色の玉子の中にあって、黒光りする黒豆は「一の重」のセンターを張れる存在感を放つ。一年間、元気に暮らせるようにと願いを込めて、作ってみては。

 ロングセラー『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』から、基本の黒豆とかわり黒豆、2種のレシピをどうぞ。

【基本の黒豆】

◇材料(作りやすい分量)

  • 黒豆 2カップ
  • 水 1200ミリリットル
  • 砂糖 200グラム
  • 塩 小さじ1/2
  • しょうゆ 小さじ1
  • 重曹 小さじ1/2
  • 鉄玉(もしくは鉄釘3本をガーゼで包む)


◇おすすめ調理日 12/29~30

◇保存期間 冷蔵庫で約1週間冷凍庫で約1カ月

◇賞味期間 1月6日頃まで

◇作り方

1日目

(1)ボウルに黒豆を入れ、流水で手でこするように洗う。虫食いの豆があれば取り除く

(2)鍋に分量の水を入れ、(1)の黒豆を浸して一晩おく。鍋を使うのは、そのまま火にかけやすいから

2日目

(3)黒豆を浸した鍋に分量の砂糖、塩、しょうゆ、重曹と鉄玉を入れて火にかける

 (4)煮立ってきたらアクをていねいに取り除き、キレイに取れたら落とし蓋をする

(5)鍋のふたを少しずらしてのせ、弱火で4時間ほど煮る。黒豆は煮汁から出て空気に触れるとシワができやすいので、煮汁が少なくならないように時々チェック。少ないようなら水を足す

(6)指でつぶせるくらいのやわらかさに煮えたらできあがり。火を止めて、黒豆が空気に触れないように落とし蓋をして、粗熱をとって味をなじませる。

 保存するときは、黒豆がシワシワにならないように、煮汁をひたひたに入れて。耐熱ガラスの保存容器に入れて1日1回電子レンジで火入れすると長持ちする。冷凍保存もできる。

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赤ワインでかわり黒豆