9日は、台風5号が残した熱気と強い日差し、また山を越えるフェーン現象も加わり、関東各地で猛烈な暑さになりました。この暑さ、10日はどうなるのでしょうか。日本のはるか南海上には台風6号も発生しています。

最高気温は39.2度

9日は、台風5号が残した熱気と強い日差し、また山を越えるフェーン現象も加わり、関東各地で猛烈な暑さになりました。一番気温が上がったのは、山梨県身延町切石で39.2度と、1977年に観測開始してから最も高い気温でした。東京都心は午前中から37度を超えて、37.7度まで上がりました。午後6時30分の時点でも気温は33.1度もあり、なかなかすぐには気温が下がらないでしょう。

関東の猛暑ややおさまる 東海以西は軒並み猛暑日

9日は、体温を上回るような猛烈な暑さだった関東甲信地方ですが、10日はやや気温が下がりそうです。最高気温が35度前後となり、猛暑日になる所はだいぶ少なくなるでしょう。35度くらいといえば、十分暑いのですが、9日が相当暑くなったため、少しだけ楽に感じるかもしれません。ただ、引き続き、暑さは厳しいですから、熱中症に気をつけてお過ごしください。特に、夜間は都市部ほど気温が下がりにくく熱帯夜となる所もあるでしょう。お休み前に水分補給を行って、眠っている間も熱中症にかからないようにご注意ください。
東海より西の地域では、広い範囲で35度を超える所が多いでしょう。福岡や広島は37度ぐらいまで上がる予想で、今シーズン一番暑くなるかもしれません。また、大分県の日田では7月27日~8月9日まで2週間連続で猛暑日が続いていますが、10日も猛暑日が続く予想です。屋外の活動やレジャーは、一番暑さの厳しい昼前後の時間帯は、活動を控えるか、休憩を多くとるように心がけてください。

続けて発生した台風6号 今後の動きは?

台風5号は、10日未明には根室市の東海上で温帯低気圧に変わる見通しですが、北海道の太平洋側沿岸部では、引き続き、強風やうねりを伴った高波や高潮にご注意ください。
8日に発生した台風6号は、午後3時現在、南鳥島近海を時速10キロで南西へ進んでいます。その後次第に勢力を強めながら、北上しますが、移動速度はかなり遅い見通しです。周辺の海水温は高く、11日までには南鳥島近海で「強い」台風となる見込みです。台風は自力で移動するものではなく、周りの気圧配置や偏西風などの影響で進みます。夏に発生する台風は、秋に発生する台風に比べて動きが遅く、複雑な動きをするものが多くなっています。船舶関係の方はもちろん、今後の動きにもご注意ください。