全国的に寒い日が続いていますが、来月以降は季節が一気に進むかもしれません。24日に発表された3か月予報と暖候期予報をもとに、春から夏にかけての天気をみてみましょう。
この記事の写真をすべて見る春の気温は高め 春から一気に初夏に?
24日は冬型の気圧配置となり、上空に寒気が流れ込みました。
午後3時までの最高気温は、東京都心で7度7分、大阪で9度ちょうどと、10度に届かず。
冷たい北風も吹いて、厳しい寒さとなりました。
2月もまもなく終わりますが、この寒さはいつまで続くのでしょうか。
24日に発表された3か月予報を見ると、3月から5月までの3か月は、全国的に「平年より高い」予想。
これは大気全体の温度が高い状態が続くことに加え、
日本付近には暖かく湿った空気が流れ込みやすいと予想されるから。
(詳しくは、下の図をご覧ください)
いま震えるような寒さとなっている所でも、3月には春の暖かさを実感できる日が多くなるでしょう。
4、5月は「春」を通り越して、早くも「初夏」のような暑さがやってくるかもしれません。
夏の気温 西日本を中心に厳しい暑さ
暖候期予報(6月から8月までの「夏」の予報)によると、今年の夏は、西日本や沖縄・奄美を中心に、暖かい空気に覆われやすい見込みです。
日本の南では、太平洋高気圧の勢力も強くなるでしょう。
このため、西日本や沖縄・奄美は気温が平年より高く、厳しい暑さが予想されます。
東日本でも、平年並みか平年より高くなるでしょう。
一方、北日本では太平洋高気圧の張り出しが弱く、晴れる日が少なくなる予想。
北日本では、気温はほぼ平年並みとなりそうです。
夏にかけて雨は多め 局地的な大雨に注意
この先、夏にかけての降水量の予想を見ると、
「春は西日本中心に多め、夏は全国で平年並みか多め」となりそうです。(下の図)
春は西日本を中心に低気圧や前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多くなる予想。
梅雨の時期は、平年通り、全国的に曇りや雨の日が多いでしょう。
その後は、太平洋高気圧の影響を受けやすい沖縄・奄美は晴れる日が多く、降水量は平年並みですが、
高気圧の張り出しが弱い北日本から東日本を中心に、晴れの日が少なく、雨の量が増える可能性があります。
また、日本付近には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなりますが、
湿った空気は雨雲やカミナリ雲をもたらすことが多く、局地的な大雨となることもありそうです。
夏には、毎年といっていいほど大雨による災害が発生していますが、天気予報をこまめにチェックすることで防げる災害もあります。
「tenki.jp」でも常に最新の予報を提供していきますので、参考になさってくださいね。
※北日本=北海道・東北、東日本=関東甲信・東海・北陸、西日本=近畿・中国・四国・九州(奄美を除く)