ただ、数年前までのボクは、なかなかの浪費家だった。

 コロナ禍になる前はキャバクラにも頻繁に通っていた。お店の女の子が誕生日だったりすると、バカラのワイングラスをプレゼントしたり、シャンパンを開けたりして、一晩で30万くらい使うこともあった。その他では、番組の企画絡みではあるけど、宝くじに一気に100万円使ったこともあったし、パチンコやスロット、競輪やボートレースなどのギャンブルにも、相当お金をつぎ込んでいた時期もある。ちなみに、総額では5000万円以上負けている。こんなふうに豪快にお金を使うほうが、芸人として「かっこいい」と思っていたっていうのもあるから、貯金もほぼゼロだった。

 でも、コロナ禍になったことで、キャバクラにいくことは一切なくなったし、ギャンブル狂いも一時よりは落ち着いたから、お金の使い方は、だいぶ変化してきた。ちなみに、ここ最近で、いちばんお金をかけているものといえば、「服」だと思う。そのほかでいえば「美容」くらい。

 それに、ここ数年は、頑張って「貯金」も心がけるようになった。あんなに浪費家だったボクが、なぜ、貯金をするようになったのか。「コロナ禍での生活の変化」や「実家からの仕送りを止められた」っていう影響はもちろんある。ただ、最大の理由は、やっぱり「モテたいから」だね。

 数年前、あるトーク番組で、アンガールズの田中っちが「すごい貯金がある」みたいな話をした時があったの。その時に、共演していた女性陣は、「貯金」の話を聞いた瞬間、みんな目の色が一瞬で変わった(笑)。「わー!!」って、その場がすごい湧いていたのも強烈に覚えている。あれを見た瞬間に、ブサイク芸人っていわれている田中っちでも、お金あればモテるんだって気付いた。だったら、ボクもモテ要素の一つとして、貯金をしようと決めたの。ボクよりも、田中っちのほうがモテるなんて絶対許せないからね。

 ただ、ボクにはもう彼女ができたんだから、「モテ要素はもう必要ないでしょ?」って声もあるかもしれない。でも、それとこれとは話が別。彼女がいようがいなかろうが、不特定多数の異性にモテたいって思うことは、ボクには絶対必要なことなんだ。その気持ちがなくなってしまったら、きっと、ボクは、あっという間に老けてしまう気がする。それは、芸人としてもあまり良くない。だから、「もっと魅力的な男になるため」「モテるため」に、今後も貯金は継続しようと思っている。そこだけは今後もブレたくない。財力は男のステータスだから!

 それに、もちろん、リチにはお金はちゃんと使ってあげたいと思っている。ボクが大好きな彼女だからね。今、考えているのは、リチはサウナが大好きだから、ボクの家に簡易サウナを作ってあげようとは計画している。ボクもサウナはけっこう好きだし。自宅でサウナデートができたら最高に楽しそうだから。

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