2015年12月は、日本付近は冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の南下が弱かったため、全国的に気温がかなり高くなりました。東日本の月平均気温は、統計開始以来、最も高くなりました。

2015年12月の天候
2015年12月の天候

【気温】全国的にかなり高く、東日本では12月として1位の暖かさ

2015年の12月は、横浜市や高松市など19地点で平均気温の記録を更新するなど、全国的にかなりの高温となりました。特に、東日本の月平均気温は平年に比べて1.9度高く、戦後間もない1946年の統計開始以来、12月としては1位の高さとなりました。

【降水量】西日本でかなり多く、12月としては1位の多さ

気温が高いこともあって、雨雲の元になる暖かく湿った空気が流れ込みやすく、北日本と東日本の日本海側を除いて降水量が多くなりました。特に、西日本はかなり多く、山口市、高松市など8地点では12月の降水量1位に。西日本太平洋側の12月の降水量は、平年の約2.8倍と、1946年の統計開始以来、12月としては最も多い記録になりました。
一方、寒気の南下が弱く、気温の高い日が多かったため、日本海側の雪の量はかなり少なくなりました。