決勝・韓国戦は内川が攻守で活躍し、同点の延長10回にこの大会で打撃不振だったイチローが中前に運ぶ決勝2点適時打。因縁の相手を破り、大会連覇を飾った。

 テレビ関係者は「選手たちの能力が高いだけでなく、原監督の手腕も光りました。イチローは不調でも1番から動かさない一方で、先発の柱だったダルビッシュを準決勝以降は抑えに起用する驚きの采配をみせました。藤川の状態は決して悪くなかったですが、勝負師としての勘が働いたのでしょう。結果うんぬんではなく、原監督が腹をくくった決断ができるのが強みだった」と指摘する。

 短期決戦では、選手の起用法が大きなカギを握る。村上、鈴木、ヌートバーが不振だった時にスタメンから外すか、我慢強く使い続けるか。打線を組み替えた場合に誰をどの打順に据えるか。大谷を投手として起用する場合はどの役割を託すのか。起用法一つで、勝負の明暗が分かれる。栗山英樹監督の采配で世界一に導いた時、誰もが「最強軍団」と認めるだろう。(今川秀悟)

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