子どものアレルギーは、成長して子ども自身に体力や免疫力がつくと症状が軽くなるケースがほとんどです。できるだけ大らかに捉え、医師に相談しながら上手につき合っていきましょう。
■子どもの食物アレルギー
近年、食物アレルギーの予防や治療が変わってきています。皮膚が乾燥していたり湿疹や傷があったりすると、そこから食物のアレルゲン(原因物質)が侵入し、アレルギー反応が起こりやすい状態になることがわかり、乳児期からのスキンケアの重要性が示されています。
また、最近では原因物資を完全に除去するのではなく、少量を継続的に摂ることで徐々に食べられるようする「経口免疫療法」をとり入れる医師も増えています。ただし、自己流で行うとリスクを伴うので、必ず専門の医師の指導のもとに進めていくことが大事です。
■不調のサインを見逃さないで落ち着いて適切な対処を
子どもの病気は訴えがないか、わかりにくいことが少なくありません。特に乳幼児は、不調があってもうまく言葉で表現できないことが多いものです。例えば、子どもが「ぽんぽん痛い」と言っても、腹痛とは限らないのです。本当に痛いのはどこなのか、丁寧に確認してあげるようにしましょう。
機嫌のよしあしや食欲の有無も子どもの不調を判断する際の大きなバロメーターです。体をすり寄せて甘えたり、抱っこをせがんだり、元気なくゴロゴロとしているような時も体調が悪い場合があります。普段の元気がよい時の状態をしっかり把握し、ちょっとした変化を見逃さないことが大切です。
<子どもの不調のサイン>
顔色が悪い
食欲がない
元気がない
泣く
■かかりつけ小児科医をもち、救急対応の医療機関の把握も
夜間に子どもが発熱した時などは、すぐに受診すべきかどうか迷うことがあるかもしれません。発熱の際は熱の高さだけではなく、食べる、寝る、遊ぶ、排泄するがいつもと比べてできているのか、できていないのかが重要です。
食事も遊びもトイレもいつも通りにできていれば、すぐに救急病院に行かなくてもよい場合が多いです。