天皇誕生日の一般参賀での愛子さま
天皇誕生日の一般参賀での愛子さま
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 天皇陛下の63歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居・宮殿「長和殿」で行われた。コロナ禍で天皇誕生日の一般参賀は即位後初。当然のことながら天皇陛下の長女・愛子さまも天皇誕生日の一般参賀は初めてのこと。そんな愛子さまのお姿に、マナーの専門家は「意識の高さを感じる」と話す。

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 23日の一般参賀は午前中3回行われたが、最後の一般参賀を終えられると、愛子さまは、両陛下に続いて一礼。そして退出の際、もう一度つつましく、会釈というよりは深々とお辞儀をされた。この姿を大手企業のマナーコンサルティングを長年務めるマナーコンサルタントの西出ひろ子さんは称賛する。

「愛子さまのお辞儀は、自然にお気持ちが表れた瞬間だと思いました。マナーの基本は、気持ちが行動に表れることで、感謝の気持ちを感じました。一般参賀当日の午前中はまだ肌寒かったですから、『そんなお寒い中ありがとうございます』という気持ちを感じられましたし、謙虚さがにじみ出ていらっしゃいましたね」

 マナーのプロからすると、今回の愛子さまは完璧といえる礼儀作法だったと話す。

「礼儀とは心を形に表すもので、それをどう表すかというときに『五原則』というのをお伝えしています。その5つは、1表情、2態度・姿勢、3あいさつ、4身だしなみ、5言葉づかいです。これがマナーの基本の五原則。これにのっとっていくと、愛子さまの表情はマスクをされていますが、目の輝きがあり、優しく微笑まれていらっしゃった。もちろん愛子さまにとって自分の父親のお誕生日ではあるけれども、お立場を心得ていらして、一般参賀に出向いてくださった方々、当日参列できなかったけれども報道などで見る人々など、全世界の人たちに向かって、『ありがとうございます』という感謝の念が表情、態度、姿勢、身だしなみに表れていたと思います。愛子さまはそれらを全て心得ていらしたと感じました」(西出氏)

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愛子さま、雅子さまと腕の位置、角度が同じ!