先週に続き、木曜に本州南岸を進む低気圧の影響を受けそう。水曜に西から雨が降りだし、木曜は雨・風強まり荒れた天気に。関東など太平洋側で1月としては雨量が多くなる恐れも。

日本付近の雲の様子(19日午後2時)
日本付近の雲の様子(19日午後2時)
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先週の木曜日は、前線を伴った低気圧が発達しながら本州南岸を進んで、広くまとまった雨に。局地的には激しい雨が降り、風も強く、横なぐりの雨に。東京都心も午後3時前後を中心に土砂降りの雨となりました。長野県や山梨県、関東北部では雪の所があり、甲府で3センチ、埼玉県秩父で5センチの雪が積もりました。
南岸低気圧と言えば、時として関東に大雪をもたらす低気圧として知られています。雨になるのか、雪になるのか、低気圧が発達すれば大雨や大雪、強風(暴風)となる場合もあり、その進路や発達具合から目が離せません。

荒れた天気をもたらした南岸低気圧(15日15時)
荒れた天気をもたらした南岸低気圧(15日15時)

また木曜に荒れた天気

今週も水曜から木曜に、低気圧が発達しながら四国から本州の南岸を進む予想です。特に木曜日は全国的に雨や風が強まり、荒れた天気となるでしょう。紀伊半島から関東にかけての主に太平洋側で、1月としては雨の量が多くなる恐れもあります。沿岸部では転倒する人が出たり、電線が鳴ったりするような強い風が予想されます。
ただ、先週と異なるのは、現在、フィリピン付近に台風1号から変わった熱帯低気圧があるということ。上の衛星画像にあるように、台湾近くまで熱帯低気圧の北側の雲が広がっており、この熱帯低気圧周辺の暖かく湿った空気が、水曜日頃からは日本付近にも流れ込んでくる予想です。雪が降るのは北海道くらいで、東北の山でも雪ではなく雨が降るくらい、この時期としては暖かい空気が北まで入ってきそうです。また、北側の冷たい空気との気温差が大きいほど、低気圧はより発達しますので、この気温差によっては先週よりも風が強まったり、雨量が多くなったりすることも考えられます。雨や雪の範囲、降りだす時間、雨・雪や風の強さなどはtenki.jpで最新の情報を確認してください。

20(火)から25(日)の主要都市の天気(19日11時発表)
20(火)から25(日)の主要都市の天気(19日11時発表)