ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。
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真赤な林檎を頬ばる
ネイビーブルーのTシャツ♪
「年下の男の子」です。大好きだったんです、キャンディーズ。この曲はたぶん幼稚園ぐらいだった気がします。自分が年下の男の子だから、実際にネイビーブルーのTシャツ着て、リンゴかじってたらどこかからキャンディーズが見てくれるんじゃないかって。「キャンディーズを落とすならリンゴだ!」って思ってたんです。
最初は美樹ちゃん推しだったんですけど、すぐに蘭ちゃんに「推し変」して、それからずっと蘭ちゃんが好きです。幼稚園の頃からなんとか会いたいと画策しているのに、いまだに一度もお目にかかったことがない。すごく会いたいですけど、今や水谷豊さんの奥さんですよね。もし失礼があったら厳しく捜査されそうだなぁ。
冒頭の歌詞、改めて見ると同じ譜割りで、ケツは韻を踏ませている。これはビートルズなんかもやってるセオリーです。こういう曲は、向こうの音楽を聴いてらっしゃる作詞家さんだな、って感じます。「飛んでイスタンブール、うらまないのがルール」とかね。
※AERA 2020年2月10日号