

しぶとく残っていた暑さもおさまって、ようやく過ごしやすい季節になってきました。と思うと、冬はもうすぐそこまで来ているんですね。
皆さんは、冬を代表する食べ物といえば何をあげますか? 冬においしい食べ物といえば、何といってもカニですよね♪
一口にカニといっても、いろんな種類がある中で、日本で多く食べられているのは、ズワイガニとタラバガニではないでしょうか。
子供の頃、筆者の家ではカニといえばズワイガニで、主にカニ鍋で食べていたんですが、ある時テレビで「松葉ガニ」というとってもおいしそうなカニが紹介されていて、「今度は松葉ガニが食べたい」とリクエストしたことがありました。
その後希望通り「松葉ガニ」を食べられたのかどうかは忘れてしまったのですが、今にして思えば、「松葉ガニ」もズワイガニだったんですね。
今や多くの方がご存じとは思いますが、ズワイガニの中でも、島根県や鳥取県、兵庫県北部などで水揚げされる雄のズワイガニを、他の地域のものと区別してブランド化をはかったものが「松葉ガニ」です。
ズワイガニには他にも、福井県の越前海岸でとれた「越前ガニ」や石川県の「加納ガニ」など、それぞれの地域でブランド化された名前があります。
またこれらはすべて雄のズワイガニですが、雌のズワイガニは「セコガニ」や「コッペガニ」と呼ばれて区別されています。
一般的には、雄の方が大きく身も多いことから人気が高いんですが、雌は卵を持っており、その点で雄よりも雌を好む方も結構います。
実は筆者も雌派で、たまごとカニみそを混ぜて、それに身を絡め軽くポン酢をかけて食べるのが、カニの一番おいしい食べ方と思っています。
想像しただけでも、濃厚さと繊細さが入り交じった、複雑なおいしさの記憶が口いっぱいに広がってきます♪
そしてもう一方のタラバガニですが、こちらは厳密にいうとカニではありません。タラバガニはヤドカリの仲間なんです。ヤドカリの仲間なので、脚の数(ハサミを除く)も、カニのように4対ではなく3対になっています。実際は、小さくて短い脚がもう1対ありますが、食べられないのでここでは無視しましょう。
では味はどうでしょうか?