この問題に対しても迷うことなく、解決策を出すたくらみキッズ。『とくべつ』というグループを作ってマップのど真ん中に置くという案には私も感心させられました。
最後は自分たちなりの基準で仲間分けをしていきます。
模造紙に配置された葉っぱについて、それぞれの特徴を掴むセンスが求められます。
ただ、過去のプロジェクトで同様の作業を経験した子どもたち(特に2年生)にとってはおちゃのこさいさいといった感じです。
彼らは次々に葉っぱを仲間分けし、ユニークな名前をつけていきました。その具体例を一部ご紹介したいと思います。
『ギザ三兄弟』
・ネーミングの理由:葉縁の鋸歯が鋭く、目立っているから
・対象:クヌギ、クリ、アオキ
『頭とんがり』
・ネーミングの理由:葉の先が鋭く突き出ているから
・対象・シラカシ、ウワミズザクラ、ムラサキシキブ
『でかでか王』
・ネーミングの理由:葉っぱが大きく、存在感たっぷりだから
・対象:イヌビワ、アカメガシワ
こうして順調に作業を進めた結果、ついに立派な葉っぱマップが完成しました。子どもたちは充実感いっぱいの表情でマップを眺めます。
プロジェクト発表会で保護者の方に見てもらうのが楽しみですね!
※AERAオンライン限定記事
○山田洋文(やまだ・ひろふみ)/1975年生まれ、京都府出身。教育家。神戸大学経済学部卒。独立系SIerのシステムエンジニアを経て、オルタナティブスクール教員に。2016年4月、京都市内でプロジェクト学習に特化した探究塾の探究堂(http://tanqdo.jp/)を開校。探究堂代表、認定NPO法人東京コミュニティスクール理事。