フリーランスのエディター&ライターとして、国内外の旅行媒体をメインに活動する若宮早希さんが、3月20日発売の著書『石垣 宮古 竹富島 西表島 guide 24H』で書いている。
【写真】石垣島の「マイベスト」 目の覚めるような石垣ブルーの海から絶品グルメまで
「長い間、旅することができなかったトラベルラバーの私たちにとって、待ちわびた季節がやってきました。家族のいる街、ずっと会えなかった大切なひとがいる街、それぞれの旅先があるなかで、自分自身を労ってあげられるのはどこだろうと考えたひとも多いのではないでしょうか」
こう問いかけた彼女が、「癒やしを求めてたどり着いた旅行者たちに寛容な場所」だと話すのが石垣島と宮古島。東京生まれ東京育ちの反動(?)で南国の離島に憧れを抱き、カメラと三脚を担いで繰り返し訪ねた沖縄の離島では、初めてのときも、何度目かになっても、「ただいま」と言いたくなるという。
後ろめたさを抱えることなく、旅にでることが可能になったいま、何年かぶりに訪ねる石垣島で、彼女ならどこで足を止めるのだろうか。朝、昼、夜。それぞれの時間帯の「ベスト」な場所を、若宮さんに聞いた。
朝は川平ブルーを独り占めにする
「石垣島の一日は、真っ青な美しい海を眺めることからスタートしましょう」と若宮さん。昼間は旅行者でにぎわう人気のビーチも、早い時間なら人も少なく静か。無理せずゆるーく楽しむなら、まずは宿泊するホテルの近くのビーチへぶらぶら歩いて向かってみるのがおすすめだという。
「フサキビーチ」や「マエサトビーチ」は、ホテルのすぐ目の前に砂浜が広がるリゾホビーチなので、宿泊者は朝起きてすぐに散歩ができる。アクティブ派なら、思い切って秘境ビーチまで朝のドライブに出掛けてもいい。
例えば、石垣タウン中心部から車で30分ほどの川平湾は、島の北西部にある石崎半島や複数の小島に囲まれた内海で、天気のいい日は海底にくっきりとボートの影が見えるほど透明度抜群!ハイシーズンは終日、観光客でにぎわう名所なので、川平ブルーと呼ばれる目の覚めるようなエメラルドグリーンの海を独り占めにしたいなら、「なるべく早めがベター」だと若宮さんは言う。