LINE PayとPayPayを使う男性(45)は言う。
「どちらのアプリも他の大手コンビニチェーンでは使えるのに、なぜかセブン-イレブンだけはずっと対象外でした。ようやくすべての大手コンビニチェーンで使えるようになります」
さらに、他の大手コンビニチェーンもQRコード系のサービスを計画中との観測もある。
一方、すでに取り上げたサービスとはちょっと毛色が異なっているのが銀行系だ。5月にスタートしたゆうちょ銀行のゆうちょPayは、アプリのダウンロードと初期設定を行った先着100万人に500円をプレゼントするキャンペーンは実施したものの、ポイント還元サービスは導入していない。現時点では、利用できるお店も他のサービスと比べてかなり少ない。
利用できるお店がまだ限られているという点は、同じく銀行系のJ‐Coin Payも共通している。これはみずほ銀行が運営し、約50行の地方銀行が参加しているサービスだ。こちらも3月に始まったばかりで加盟店の開拓はこれからという面はありそうだが、銀行が母体だけに、お店での決済よりも個人間送金に重点が置かれているようにみえる。
他にもりそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行のりそなPayBや、横浜銀行のはまPayなどといった銀行系のサービスが存在しているし、みずほ銀行以外のメガバンクも導入を計画している。これらに関しても、当初は同じような傾向になる可能性が高そうだ。(ライター・大西洋平)
※AERA 2019年6月17日号より抜粋