教育の内容ばかりでなく、プログラミング入試や思考力入試など選考方法も多様化している。狙い目の学校はどこなのか(撮影/岡田晃奈)
教育の内容ばかりでなく、プログラミング入試や思考力入試など選考方法も多様化している。狙い目の学校はどこなのか(撮影/岡田晃奈)
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内部合格率の高い大学付属校(AERA 2019年6月10日号より)
内部合格率の高い大学付属校(AERA 2019年6月10日号より)

 2020年度の大学入試改革による影響はどうなるのか。そんな不透明感や私立大の定員の厳格化から、大学付属校の人気が続いている。

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大学通信が作成した表によれば、内部合格率トップが慶應義塾志木と慶應義塾湘南藤沢の99.6%。慶應の系列ではほかに、4位の慶應義塾と7位の慶應義塾女子が入った。また、3位の早稲田大本庄高等学院など、早稲田の付属も3校が95%以上と、「いま頑張れば、難関私立大への切符が手に入る」という付属校のメリットを裏付ける数字が並ぶ。

高い進学率は付属校の魅力だが、注意も必要だ。中学受験の専門誌「進学レーダー」の井上修編集長は、授業についていけない場合、留年や退学の可能性もあると指摘する。

「特に早慶の付属は厳しいので、そうした点も覚悟した上での進学をお勧めします」

 ランキングでは早慶の次に「MARCH」(明治、青山学院、立教、中央、法政)の付属校が続く。「合格率が高い学校にここ数年、大きな変動はない」と大学通信情報調査・編集部ゼネラルマネージャーの安田賢治さんは話す。

 ただし、内部の進学率が低くてもほかの国公立大や難関私大、医学部などで進学実績を上げている学校があることも事実だ。「学習院などは学習院大より難易度の高い大学に多く進学しており、中学入試のマーケットでは付属校ではなく『進学校』のくくりになっている」と安田さんは言う。

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