中学受験では、多くのケースで親の意向が強く反映する。より適切な選択をするため、集めた情報を判断する力が求められる(撮影/岡田晃奈)
中学受験では、多くのケースで親の意向が強く反映する。より適切な選択をするため、集めた情報を判断する力が求められる(撮影/岡田晃奈)
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 中学受験を無事に終えた後、どんな学校生活が待っているのか。目に見える形で生活が変わるのは、男女共学か、男子校・女子校のどちらに行くかだ。

 東京都によると、都内で男子校や女子校から共学になった私立の中学や高校は、15年以降で14校もあり、共学化の流れが定着している。武蔵野大学中学校(元・武蔵野女子学院中学校)もこの春、共学となり、来年度は高校でも共学化を予定している。

「大人になったとき、異性への免疫があることは、すごく大切です」

 幼児や小学生を対象にした塾経営で知られる「花まる学習会」の高濱正伸代表は指摘する。3男1女を東大理科・類(医学部)合格に導いた「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんの恋愛不要論とは対立しそうだが、高濱代表は「仕事の場でも結婚後の子育ても、異性の機微(きび)を知っているほうがスムーズです」という共学派だ。

 一方、安田教育研究所の安田理代表はこう考える。

「人生の多くの期間を男女一緒に過ごすので、6年間くらい男だけ、女だけという環境もありだと思います」

 メリットはどこにあるのか。

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