新元号は「令和(れいわ)」に決まった。
1日午前11時40分ごろ、菅義偉官房長官は首相官邸で記者会見し、「平成」に代わる新たな元号を「令和」と発表した。新元号は645年の「大化」から数えて248番目。天皇退位に伴う改元は憲政史上はじめてとなる。元号を改める政令は即日公布され、皇太子さまが新天皇に即位する5月1日に施行される。
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先ほど、閣議で元号を改める政令、および元号の呼び方について閣議決定をされました。
新しい元号は「令和」であります。(れいわ)
この新元号については本日、元号に関する懇談会と衆議院、および参議院の議長および副議長のご意見を伺い、全閣僚において協議の上、閣議において決定をしたものであります。新元号の典拠について申し上げます。令和は万葉集の梅の花の歌、32首の序文にある、
<初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す>
から引用したものであります。この新元号に込められた意味や国民の皆さんへのメッセージについてはこののち、安倍総理の会見があります。
<質疑応答>
――新しい元号選出で重視した点と考案者を教えてください。万葉集が出典となったのは初めてだと思いますが、理由を具体的に教えてください。
新元号が制定された理由についてはこののち、総理ご自身から新元号に込められた意味や国民へのメッセージについて直接お伝えをすることになっています。また、新元号の考案者については、考案者ご自身が氏名の秘匿を希望されていることに加え、考案者を明らかにすれば、新元号と特定の個人の結びつきが強調されることになりかねないため、お答えは差し控えたいと思います。いずれにしても、今般決定された新元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根差していくよう努めてまいりたいと思います。
――全閣僚会議に参加され、一連の過程の中で意見を聞かれたが、元号の原案はいくつ示されたのでしょうか。また、それぞれの場でどのような意見が出て、決定に至ったのでしょうか。
本日、元号に関する懇談会を開催し、衆参両院の政府議長の意見を伺ったうえで、内閣の責任において新元号を決定したところであります。新元号は選定をされた理由につきましては、後ほど総理から直接お話が入ります。意見聴取の場でどんなご意見があったかについてお答えすることは差し控えたいと思います。また、新元号が日本人の生活の中に深く根差していくためには、他の案と比較して議論されることは適当でないと考えており、新元号として決定をされたもの以外の案についてはその数も含めてお答えは差し控えたいと思います。
(編集部/福井しほ)