「これらを一度に取れる食事としてごま油の風味を加えた豚汁はいかがでしょうか。タンパク源である豚肉に色とりどりの野菜やキノコ類、豆腐を組み合わせる。たっぷりの長ネギ、生姜で体を温める作用にも優れています」(則岡さん)

 国立感染症研究所の発表では、国内のインフルエンザウイルスの検出状況は直近までA型でほぼ占められていたが、B型もジワジワと感染者が出てきた。A型の突然変異に加え、B型の脅威もあるのだ。“2度目”どころか、“3度目”の感染確率もゼロではない。

 最善の対策は、「ワクチン接種がまだなら、今からでも接種すること」と、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫さん。

「インフルエンザの感染は2月がピークではあるものの、可能性は4月くらいまで続きます。複数回の感染リスクがあることも考えると、まだなら打つべきです」(大谷さん)

 抗体ができるまでインフルエンザワクチンの接種から2週間かかる。やるなら、一刻も早く。自分のためだけでなく、大切な家族や同僚、友人のためにも。(ライター・羽根田真智)

AERA 2019年2月18日号