前出の現役女子部員は18年9月、一連のセクハラ行為について女性教員に相談した。だが校長ら幹部の動きは遅かった。女子部員はその後、県教委に直接電話で訴え、卒業生も県教委に詳細を証言している。秋本氏の処分はまだ決定していないが、県教委教職員課人材育成担当は取材に対し、こう答えた。
「数年前の卒業生の被害報告を県教委が把握していたかどうかも含め、詳細については調査中でまだお答えできません。しかし、今回の訴えを放置するようなことは決してありません」
(編集部・大平誠)
※AERA 2018年12月31日-2019年1月7日合併号より抜粋