羽生結弦 (c)朝日新聞社
羽生結弦 (c)朝日新聞社
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 フィギュアスケート男子のGPシリーズロシア大会で、右足首を痛めながらも渾身の演技で優勝を飾った羽生結弦。試合後に怪我の状態や今後についてなどを語った。

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──苦しみながらもやりきった?

 構成を落としているので普通に体力自体はもったんですけど、最後はフワフワしちゃいました。

──プログラムの構成を変えようと決めたのはいつ?

 朝の練習の曲かけで転倒した時に、もう「(足首が)イッちゃったな」ってすぐに分かったので。確認作業をして、「ここで何をやろう、あれで何をやろう」とかっていうのを若干考えながら。あの時にはもう組み立てていました。

──右足首には痛みがある?

 まだ痛み止めも効いていますし、まだいいのかもしれないけど、明日はたぶん厳しいと思うし、GPファイナルについては考えないといけないかなと思っています。ただ、自分の中では、それも羽生結弦だから。そういうコケ方をするようじゃ、まだまだ技術不足だなっていう悔しさがあります。そのもろさも含めて、また積み重ねて、強い演技をできるようにしないといけないなって思います。

──今回の転倒は普段以上?

(4回転ループの)回転が足りなくてコケちゃったんで。ちょっとでも回転が足りなくて横にパタッて折れちゃうと、すぐに靱帯であったり、骨であったり、もう本当に切れる靱帯も無いくらいなので。無理したところの靱帯がすぐに切れちゃったりする。弱いっていうか、もろいっていうか。それも羽生結弦です。すみません。

──欠場という選択はなかった?

 何と言うか、ここまでトレーニングしたことが何かすごく自分にとって重いものだったので、ここであきらめたくないなっていうのと、何とかして、トレーニングの成果を少しでも出したいなっていう感じはありました。

──(親交の深い)タラソワさんからは何か言われた?

「足は大丈夫?」「よく頑張ったね」っていう話はしてもらって。でも、本当は「素晴らしかったよ」って言ってもらえるような演技をしないといけなかったと思うんですけど……。本当に僕がスケートに熱中するきっかけになった方々がいるこのロシアという地で、こういう結果になってしまったのはすごく悔しいです。

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