
涼しく見える。素敵に見える。仕事では、取引先、顧客、同僚にそう感じさせるのが重要だ。その着こなしは、決して難しくない。明日からできるポイントを伝授する。
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クールビズが初めて実施されたのは2005年。現在は東京都知事を務める小池百合子さんが環境相だったときのことだ。10年以上を経て、夏のビジネスウェアはすっかり様変わりした。
「ネクタイの売り上げは、クールビズ以前と比べると半減」
東京ネクタイ協同組合の理事長である和田匡生さんは、国民的ノーネクタイ運動のようになってしまったと指摘する。
確かに、日本の夏は暑い。湿度の高さに加えて、温暖化も拍車をかける。さらに夏はエアコンの室外機からの熱風が厳しいと、外回りの営業担当者は口をそろえる。
ただビジネスシーンにおいては、自分自身が涼しいことよりも、仕事相手に「涼しそうですね」と思ってもらえることが大切。そもそもクールビズがスタートした当初には、COOLに「涼しい」という意味と同時に、「カッコいい」という意味があったのを忘れないでほしい。
そこで、「涼しく」見えて「カッコいい」、COOLな夏の着こなしを提案していきたい。
まずは、男性。街行くビジネスマンを見ると、いつものスーツからネクタイを外しただけという着こなしがほとんどだが、それでカッコよく見せるのはなかなか至難の業。クールビズの時期には、普段のスーツではなく、単品ジャケットを着る「ジャケパン」スタイルがおすすめ。
ジャケットの着こなしに慣れていないビジネスマンには、「ジャケパンに挑戦してみたいけれど、パンツやシャツとの色合わせなどが難しくて」と腰が引けてしまう人が多い。
コーディネートは難しくない。ネイビーのジャケット、白シャツ、グレーのパンツ。この組み合わせさえしておけば、誰でも「カッコいい」着こなしが可能。モデルの写真のように、ネイビージャケットと同系色であるブルー系のパンツをコーディネートすると、「涼しく」見えて、さらにまとまりがよくなる。