16年春に手術を受けてから2年近く経過。人工肛門への違和感はもうないかと尋ねると「それが自分の身体になっちゃったからねぇ」。もはや受け入れるしかない。息子のおならに「うらやましい、お尻からおなら……」と、つい言ってしまったこともある。

「お酒と恋愛ですね。どちらもがんの原因になっていたと気づいたのもあります。恋愛に関しては皆さんよく『絶対またあるよ』とか『やめたと言い切るのはよくない』とか言ってくださるんですけれど(苦笑)。セックスはできるのかなってちょっと興味はあるんです。私、もう恋愛は嫌だ、出家したいと思ったことがあるんですけれど、宗教に興味がない。なのに出家って失礼な話ですよね。それと同じで、セックスだけしてみたいというのもよくないかな(笑)」

(ライター・大塚玲子)

AERA 2018年2月12日号より抜粋

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