「断捨離」と言われても、なかなかモノが捨てられない。だが、インターネットのおかげで、実家の片づけや引っ越しで出るガラクタにも値がつく時代に。訪日する中国人が、家の片隅に置かれた中国骨董に高値をつけ、メルカリでどんどん遺品整理もできる。タンスの中は、宝の山だ。AERA 2017年9月25日号では「お宝流出時代」を大特集。
モノでも、体験でも人生の逸品を見つけられた人は幸せだ。その喜びは世界でひとつの物語。俳優の谷原章介さんのお宝とは。
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3年前、「FLH」1972年型のオフホワイトのハーレーを購入しました。元々は米国の警察車両でメータ部分に“POLICE SPECIAL”とあります。
アメリカは州によって警察用のバイクの車種が違うんです。これはアリゾナ州で乗られていたものでした。購入したのは10年ぶりです。
ドラマで忙しくなり、事故はできないので手放しましたが、落ち着いてきて、改めてバイクに戻りました。今回で6台目。バイクは17歳から乗っています。
町中で走っているバイクを見てかっこいいなと思い、中型免許は高校生の時に取りました。アメリカンタイプは2台目です。
以前は、ホンダのクラブマンなどに乗っていましたが、カウル(車体についているカバー)があるようなスポーツタイプの車種は乗ったことないですね。
クルマやバイクに憧れがあって、バイクを買った時大人に成った証しといいますか、自由を手にしたような気がしました。
ハーレーは鼓動感があり、エンジンが一発一発「トントン」と爆発している振動を感じることができ、気持ちいいいですね。
型式が古いため、「古いバイクの乗り方」を心がけています。運転していると動きが重いので、
基本は「ゆっくり、真っすぐ」。ブレーキなど車体の反応が遅いため、早め早めの対応をし、常に周りに注意して運転しています。
自宅のガレージに置いているのですが、バッテリーが上がらないように月に1回程度はエンジンをかけています。
冬場はキャブレターを調整する程度のことは自分でして、エンジンがかかりやすくしています。
スケジュールにゆとりがあり、翌日が休みの時に友人と、もしくは一人で乗りにでかけます。年に5回ほど乗っています。でもここ最近は乗ってないですね。
今が乗るのにちょうど良い季節。この秋雨前線がなくなったら乗りに行きたいですね。
(構成/編集部・小野ヒデコ)
※AERA 2017年9月25日号