モーリス楽器製造3回の変化、自然へ導きモーリス楽器製造 製造部 技術課 課長 森中巧(44)撮影/東川哲也
モーリス楽器製造
3回の変化、自然へ導き

モーリス楽器製造 製造部 技術課 課長 森中巧(44)
撮影/東川哲也
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 アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。

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 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。

 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。

 今回はモーリス楽器製造の「ニッポンの課長」を紹介する。

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■モーリス楽器製造 製造部 技術課 課長 森中巧(44)

 長野県松本市は、ギターの生産量で国内トップ。湿気が少なく、森林豊かな土地柄が適している。ギター製造を始めてまもなく半世紀になるモーリス楽器製造で、森中巧は高級ギターの製作・開発に携わる。

 高校時代は、器械体操部に所属しながら学園祭限定でバンドを結成。エレキギターでX JAPANの曲などを演奏した。卒業後の進路で選んだのは、エレキを「弾く」ほうではなく、「作る」ほうの専門学校。もの作りが好きだったのと、一生できる仕事に就きたいと思ったのだ。

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