クボタ「モノも人も動かすセンス」クボタ 機械ロジスティクスソリューション部 物流企画グループ長土本哲也(47)撮影/写真部・東川哲也
クボタ
「モノも人も動かすセンス」

クボタ 機械ロジスティクスソリューション部 物流企画グループ長
土本哲也(47)
撮影/写真部・東川哲也

 アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。

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 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。

 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。

 今回はクボタの「ニッポンの課長」を紹介する。

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■クボタ 機械ロジスティクスソリューション部 物流企画グループ長 土本哲也(47)

 日本の物流の中心の一つ、東京港周辺。色とりどりのコンテナを積んだたくさんの会社のトラックが、時に港に入るのを待って連なるほどだ。茨城・筑波工場からトラクターなどを輸出するクボタでも、年約1万本のコンテナが日々、約60キロ離れた東京港との間を行き来していた。少しでも物流の効率を改善したい。そこで土本哲也が採った策が「コンテナ・ラウンドユース」だ。

 貿易港に入るトラックはまず、外国から着いた輸入品をコンテナごと国内の荷下ろし場所へ配送する。そこで空になったコンテナを港へ戻し、清掃して輸出企業の出荷場所へ回送。輸出品を積んだコンテナが港へ返ってくる。このうち、空コンテナの回送をカットしようと土本は考えた。港外のコンテナ置き場で輸出品を詰め、東京港へ向かうようにすればコンテナが港に入る回数を半減できる。

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