動物写真家・岩合光昭さん家の兄弟ネコ、タマとトモも5歳になった。仲睦まじい間柄だが、個性ははっきり異なる。「NyAERA(ニャエラ)2023 幸せを運ぶ猫」から。
■NyAERA表紙に登場、岩合家の智太郎
「我が家のトモ、智太郎です」
写真家・岩合光昭さんが紹介してくれるのは、トモこと智太郎。茶色いアメリカンショートヘア柄がトレードマーク。
「NyAERA2022」「NyAERAギガ盛り」の表紙は兄弟ネコの玉三郎が飾ってくれたから、智太郎は今回、満を持しての登場だ。
タマとトモの日常は、岩合さんのツイッターで見ている、という人も少なくないだろう。
名前の由来は、歌舞伎役者の中村鴈治郎さんの本名。兄弟のタマの玉三郎も、坂東玉三郎さんからだという。
「歌舞伎つながりと思われそうですが、僕が監督した映画『ねことじいちゃん』が縁です。タマが子役として演じた役名が玉三郎で、その映画に友情出演してくれたのが鴈治郎こと智太郎さんでした」
■ヒトの声をまねて
2018年に岩合家に引き取られてから、5年目。先日5歳の誕生日を迎えた。
「トモは成長とともに、いろいろな声で鳴くようになりました。ヒトの声をまねているようです」
呼びかけた岩合さんに返事をすることはもちろん、自分から声で訴えかけてくるという。
――起きて。おなかが空いた。寂しい。遊べ。放っておいて。ごきげん!
「トモは、さまざまな鳴き声を駆使します。これがなぜか、ヒトに伝わるのです」 岩合さんは、タマとトモと過ごす時間を大切にしている。
「屋上は2匹の……ではなく3人の遊び場です。時間を忘れます」
編集部 熊澤志保