仕事中や通勤時間などのちょっとした時間にできることがある。スキマ時間で意思疎通を図り、コミュニケーションが円滑になったというケースも。

 翻訳のクラウドソーシングサービスを提供するGengoの隔週金曜日のランチタイムには、社員が会議室にワイワイ集まってくる。社員同士の交流タイムで、会社がランチを無料提供。社員が趣味や特技、最近ハマっているものなどを披露する。

 同社マーケティングコミュニケーションディレクターの梅内望未さんは話す。

「仕事上の会話だけではわからないようなその人の一面を知ることができ、お互いの距離が縮まります」

 同社の翻訳サービスは、グローバル化や訪日外国人の増加を背景にニーズが急増。組織はこの1年ほどで約30人から40人規模に拡大した。社員の6割は外国籍で、国籍もさまざまだ。

「多様なバックグラウンドの人たちが働くため、お互いの価値観や考え方を共有する機会を設けることが大切。そうすれば、その後の仕事もスムーズに進みます」(梅内さん)

 ときにはさまざまな分野の専門家をゲストに招き、社員と質疑応答を行うことも。社員の視野を広げる目的でも、ランチタイムが活用されている。

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