「家族の食べたいものを詰めることです」(上地さん)

 実は今回取材した人たち全員に共通した答えだった。嫌いなものは入れない。伝統的なおせちのルールにしばられず、家族の好きなものを詰めて笑顔で新年を迎える。それが「今どきおせちの基本ルール」だ。

 上地家で欠かせないのは、お手製のローストビーフと伊達巻。それにイクラだ。伊達巻は家族が好きで、正月前から3~4本まとめて作っている。りんごとさつまいもで作るりんごきんとんも正月に限らず作る。

 おせちは二人の娘も一緒に台所に立ってわいわい楽しんで作るという。それもおいしさの秘訣かもしれない。

AERA  2015年12月28日―2016年1月4日合併号より抜粋

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