東京都練馬区の古美術&ギャラリー古藤で開かれた「表現の不自由展~消されたものたち」。二十数点の展示以外に連日、トークや上映イベントが行われた (c)朝日新聞社 @@写禁
東京都練馬区の古美術&ギャラリー古藤で開かれた「表現の不自由展~消されたものたち」。二十数点の展示以外に連日、トークや上映イベントが行われた (c)朝日新聞社 @@写禁
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 憲法は戦争に関わること以外にも、さまざまな国民の権利をうたっている。そのひとつが、表現の自由。これに危機感を覚え、動き出した人たちがいる。

 今年1月から2月初めにかけ、東京・練馬の小さなギャラリーは外まで人であふれていた。題して「表現の不自由展」。展示が中止になったり、掲載を拒否されたりして「消された」作品を見ようと集まった人は、15日間で約2700人にのぼった。同展実行委員会共同代表の一人、岡本有佳(52)は言う。

「知らないうちに表現の自由が次々と侵害されていて、それを可視化したいと思いました。大勢の人が来てくださったのは、『変だ』と感じている人がそれだけ多いということでしょう」

 岡本らのまとめによると、「消された」作品がここ数年で激増しているという。警察が介入した例もあるが、多くは美術館などが抗議や嫌がらせにおびえて「自主的に」取りやめているのだ。

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