Experience Hendrix: the Best of Jimi Henジミヘンのベスト版。はじめての方におすすめです。
Experience Hendrix: the Best of Jimi Hen
ジミヘンのベスト版。はじめての方におすすめです。
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 1970年後半から80年代前半あたりのことだと記憶するのだが、テレビで、イタコがジミヘンを呼び出すという番組を見た記憶がある。深夜番組だったかもしれない。正直言って、おふざけ番組であった。

 ちなみに、わたしは、そのとき初めてイタコという存在を知った。
 今でも詳しいわけではないのだが、まったく知らない読者のために簡単に説明しておこう。
 そのときの番組では、青森県恐山が舞台だった。恐山のイタコは現在、「津軽のイタコの習俗」として国の選択無形民俗文化財に指定されている。青森県庁のホームページからの引用であるが、「イタコは盲目(もしくは弱視)の巫女である。」とし、「神おろし・加持祈祷・占いをし、亡き霊を呼び出し、前兆の意味を知らせ、神の神託をするので『いたこ』というのであろうか。」と菅江真澄の著書から紹介している。
 つまり、ここの、「亡き霊を呼び出し」というものを使って、ジミ・ヘンの霊を呼び出そうとしたわけだ。

 いうまでもなく、ジミヘンとは、世界音楽史上最高のギタリストの一人といわれるジミー・ヘンドリクスのことである。ジミヘンは、1942年生まれ、70年に27才の若さで亡くなっている。
 この番組で、なぜ、ジミヘンを選んだのかは、定かではない。たぶん、ゲストがロック・ミュージシャンで、ジミヘン・ファンだったのではないかと思うのだが。

 アナウンサーが、荒れ果てた恐山の一角で、布を張っただけの小屋のようなもののなかに入り、イタコである盲目の老婆に、ジミヘンの霊を呼んでもらうよう依頼する。
 まもなく、イタコには、ジミヘンの霊が降りてきて、質問が始まった。
 「今のお気持ちは?」とでもいった内容だと思うが、さだかではない。ただ、そのとき、イタコが、日本語で返事をし、それに対して、スタジオの人たちが、「あ、日本語なんだ」といったのは記憶している。ジミヘンしか知らないようなこととか、音楽の話題になると、うまくはぐらかされて、それが、スタジオで受けていたように思う。

 この件について、ネットで調べてみたのだが、同じ番組かどうかわからのいのだが、「ジミ・ヘンさん天国では、いつも何をして暮らしてますか?」とたずねると、イタコは、右手でピックをもったしぐさでギターを弾くまねをして「いつも天国でギターを弾いてます。」と言ったという。ジミヘンは左利きなので、おかしいでしょうという話。

 こんなときにまで、呼び出されてしまうジミヘンという存在、さすがである。

 さて、今回の紹介は、トリビュート・バンドのライヴの紹介である。

 正直言って、今回、演奏するバンドたちで、わたしが実際に見ているのは、レッド・ツェッペリンのコピー・バンドであるMR.JIMMYだけである。最近、MR.JIMMYのライヴに、ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジが現れ、喜んで帰っていったという、記事を読んだ。
 MR.JIMMYのギタリスト、ジミー桜井さんが、ジミー・ペイジと並んで写真に写っていた。うれしかったろうな、と思う。ちなみに、MR.JIMMYは、レッド・ツェッペリンのライヴを年代別に、そっくりそのまま演奏することをテーマにするバンドである。

 そういえば、この手の方々、ネーミングもユニークである。今回出演する方の名はみてもらうとして、ほかに、わたしの好きなネーミングとしては、座椅子ジョプリン、もちろん、ジャニス・ジョプリンでしょうな。もうひとつは、Gueen(グィーン)、ま、クイーンでしょう。等々。

 夏の晴れた日の午後、青空の下、ビールでも飲みながら、好きなロック・バンドの曲を聴けるなんて、楽しいじゃないですか![次回6/19(水)更新予定]

 出演:
MR.JIMMY as LED ZEPPELIN
JIMISEN as JIMI HENDRIX
THE BEGGARS as THE ROLLINGSTONES
TOWNZEN as THE WHO
HATTALLICA as METALLICA
aDIOs as DIO
QUEER as QUEEN
Gunmen Showers as Guns N' Roses

■公演情報は、こちら
LEGEND OF ROCK at 日比谷野音 Vol.5
http://www.legendofrock-show.com/

参考:あおもりの文化財 津軽のイタコの習俗 - 青森県庁ホームページ
http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/education/kiroku_mumin8.html