人気ご当地キャラ・ふなっしーに心を奪われる女性、「ふな女」。彼女たちは一体、梨の何に引き付けられるのか。
弁護士の大渕愛子さんは「ふなっしー部屋」を持つ。ぬいぐるみ、文具、Tシャツ、スリッパ、食器…。保存用と持ち歩き用につい2個買いすることも多く、部屋はふなっしーグッズで埋め尽くされている。
愛車もふなっしー柄。ふなっしーが出没する各地のイベントを回って応援する「梨友(ふなっしーファン)」のひとりだ。
「番組の収録で初めてお会いして、激しい動きに驚きました。気になってツイッターやユーチューブで調べたら、どんどんのめり込んでいって」
大渕さんは知れば知るほど、自分でも不思議なくらいにふなっしーに引かれていったという。ほかにもたくさんかわいいキャラクターはあるが、ふなっしーには違うものを感じたらしい。
「かわいくて癒やされるというだけじゃなく、『ありのままに生きていいんだよ』というメッセージが伝わってくる。ふなっしー自身は、どんなことにも手を抜かない。空気を読みながら、ちゃんと言うべきことは主張して、周りへの配慮も忘れない。その姿を見ると私も頑張ろうって励まされるんです」
テレビ局勤務の女性は、ふなっしーを好きな心理について、「スポーツ選手を応援している感覚に近い」と言う。体力勝負のパフォーマンスを、涙なしでは見ていられないらしい。
“ふな女”たちが今、最も心配するのは、過酷なロケもいとわず、世界じゅうを飛び回るふなっしーの体調。
「代わりがいないから心配。無理をしないで元気な姿を見せ続けてほしいです」(ふな女一同)
※AERA 2015年3月16日号より抜粋