永遠の独身貴族と言われた、俳優ジョージ・クルーニー(53)がついに結婚した。1993年に離婚後、一生独身を宣言したと言われる。それ以降、幾度も女優やモデルとの恋愛が取りざたされたが、結婚には至らなかった。
そんなクルーニーの心をとらえたのは、イギリスの法律事務所で弁護士を務めるアマル・アラムディンさん(36)だ。すらりと背が高く、華やかな面立ちの美人。何より注目されたのが、そのスーパーキャリアだ。
人権活動家として世界の紛争や内戦といった案件にも取り組む。顧客には内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジュ容疑者を抱え、シリア問題に関して、アナン前国連事務総長のアドバイザーも務める。ルックスも、キャリアも、ついでに身長まで高い「3高女性」だ。
クルーニーほどではないにしても、収入が高い「ハイスペック」男性にとって、かつて結婚相手は、美人で尽くしてくれる女性が定番だった。日本で特にその傾向は強く、外で稼いでくるのは男性で、その疲れを家で癒やしてくれるような女性がもてはやされた。「3高」が求められるのはもっぱら男性で、女性は控えめが一番だった。
だが、いまのハイスペック男性は違う。美しさに加えキャリアと知性を兼ねそなえ、人生に刺激を与えてくれるような「3高女性」を求め、「クルーニー婚」を目論む男性が多いのだ。
広告会社に勤める独身男性(32)もまさにそのひとり。広告のクリエーターとして、夜を徹して仕事に打ち込むことが多い。年収は1千万円を超える。自分の将来設計をするより、ものづくりの仕事に集中したいから、結婚願望はない。
自分にとって恋愛が優先順位の1位ではないのに、相手だけ恋愛まっしぐらでは困る。恋人が1番に来る女性は苦手だ。それに、なんでもかんでも頼ってくる女性も「ちょっとムリ」。
もし結婚するなら、専業主婦願望の強い人ではなく、家でも自分にインプットを与えてくれる女性がいい。クリエーターという仕事柄、仕事は会社の中だけとは限らない。24時間インスピレーションを得られる環境にいたいから、家の中で長い時間を一緒に過ごす妻は、情報感度が高くて、あらゆるテーマについて語り合えるような相手がいい。
「そんな女性に出会ったら、心が動くかもしれませんね」
※AERA 2014年12月8日号より抜粋