小ぶりで整理されたバッグは、洗練された女子の条件? 荷物が多くて、中身もぐちゃぐちゃな女は、何かイケナイものを背負ってしまうかも…。専門家らも指摘する。

「部屋が汚い女性は、大抵かばんの中も汚い。さらには自分のビジョンも混沌としている」とは、知花くららや森理世を育てたミス・ユニバースのディレクター、イネス・リグロンの名言。

 都内のサービス系企業で働く女性Aさん(29)も、この金言に深く頷くひとり。いつもかばんの中は荷物であふれかえり、入りきらなかったぶんは紙袋。最近はひとつにまとめようと超巨大バッグを導入したという。

 見た目は華奢で美人のAさん。先日は、かばんの奥底から個包装され、白い液体と茶色い物体の混ざった“何か”が出てきた。正体はチョコレートコーティングされたミルクアイスクリーム。酔った日の数日後には、身に覚えのないサケとイクラのおにぎりがかばんから交互に出てくる。目上の人と一緒にいるとき、改札の前で定期が出てこないなんて、いつものことだ。そんな小宇宙をいつも持ち歩いているAさんの悩みは、仕事で不当に低い評価を受けること。

「人一倍まじめにミスなくやっているのに、ちょっと失敗したら『やっぱりね』って反応をされる。イメージのせいで信頼してもらえないんです」

 美的収納プランナーの草間雅子さんは、かばんにゆとりがない人は、準備がギリギリで時間にもゆとりがない人だという。

「ゆとりがないと、せっかくきた仕事のチャンスをつかめません。ガサゴソ探す姿はオバサンっぽく見えて、男性にもがっかりされるかもしれませんよ」

AERA 2014年11月24日号より抜粋