ゴッドファーザーズ・オブ・グルーヴ
ゴッドファーザーズ・オブ・グルーヴ
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飲みながら聴きたいゴキゲンなサウンド
THE GODFATHERS OF GROOVE/THE GODFATHERS OF GROOVE

 コテコテのオルガン・ジャズを好まないジャズ・ファンが多かった…なんてのはもう昔の話だろうが、今でもなんとなくオルガンものは敬遠してしまう、という風潮が、特に「正統派」のジャズ好きには少なくないような気がする。そういうあなたにお薦めしたいのが、ルーベン・ウィルソンを中心としたこのアルバムだ。

 オルガンのウィルソンは、68年にブルーノートからデビュー作を出した時点で、既に15年ものキャリアがあった、という大ベテラン。ハモンドB3オルガンを駆使して、切れがよくって明快な、それでいてとてもあたたかい音を出す名手だ。昨年、東京丸の内の「コットンクラブ」に、このCDでも共演しているグラント・グリーンJr.と共に出演して、健在ぶりを示してくれた。そのグリーンは、名前からも分かるように、60年代に活躍した名ギタリスト、グラント・グリーンの子供。父親譲りのソウルフルでブルージーなギター・プレイは、ウィルソンのオルガンとの相性が抜群にいい。

 そして何よりもうれしいのは、ベースにジェリー・ジェモット、ドラムスにバーナード・パーディという、これまた伝説的な巨匠が参加していること。二人はキング・カーティス(サックス)率いる「キング・ピンズ」での同僚で、カーティスの『アット・フィルモア』(71年)や、同じ日に録音されたアレサ・フランクリンのライヴ盤などで、おそろしく気持ちいいリズムを叩き出した伝説のコンビだ。

 というわけで、これは名うての「グルーヴ・マスター」たちが集まって、シンプルなブルースやファンク、ソウルの名曲をリラックスして演奏する、というだけの作品なのだが、リズムの切れのよさや乗りの深さ、オルガンやギターのフレーズの端々から立ち上るブルージーな感覚は、やはりこの世界数十年のベテランならではのもの。ビールやバーボンをひっかけつつ、首をふりふり聴きたいゴキゲンなCDだ。

【収録曲一覧】
1.THE OKIEDOKE
2.FLIPITY FLOP
3.SWEET HOME CHICAGO
4.MY FATHER'S SONG
5.LONG LIVE NEW ORLEANS
6.EVERYDAY I HAVE THE BLUES
7.SUMMER SUN
8.PEOPLE GET READY
9.JUST MY IMAGINATION

REUBEN WILSON(organ) (allmusic.comへリンクします)
GRANT GREEN JR.(g) (allmusic.comへリンクします)
BERNARD PURDIE(ds) (allmusic.comへリンクします)
JERRY JEMMOTT(b) (allmusic.comへリンクします)