ブライアン・メイ(1947年生まれ)とロジャー・テイラー(49年生まれ)のバンドにフレディ・マーキュリーらが加わり73年にデビュー。91年に死去したフレディにスポットを当てた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が2018年、大ヒット。 1月16日、アダム・ランバートを加えたツアーに向けて、韓国で会見。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。
* * *
1970年代っていえば、あたしはケバケバしいグラムロックの大ファン。クイーンのなかでもとくに、ワーキャー言われていたキレイ系のこの2人には、嫉妬もあったんだろうな。ケッと思った印象しかないんだよね。
あれから約半世紀。ファッションを見る限り、2人の時はまだスターの時のまんま止まってて、驚いたよ。ブライアンは、ロングのソバージュヘアに、僧侶の袈裟みたいな金ぴかジャケットが、目立つ気満々。写真で見えない下半身はヨレヨレパンツにスニーカーで、そこだけは年相応だよな。一方テイラーはワインカラーのベルベットの上下に黒のシャツとサングラス。セクシーを狙ったのはわかるが、こりゃあ手抜きだよ。
そうそう、何かあるとヒョウ柄で着飾って、必ずサングラスをメッシュヘアにのせてる知り合いのおばちゃまを思い出しちゃったよ。古い時代のテイストはまだいいが、問題は昔のまんま着ていること。今の時代性がまったく見えないもんな。時の流れにまかせて老人になったクイーンも、きっとキレイだと思いますけどね。ケッ。
■評価は……?
2DON! 「アダムの服のほうが、よっぽど時代性が見えてます」
※満点は5DONです。
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2020年2月21日号