人気タレントにもかかわらず、腰が低かったという。
「ホステスさんであれ誰であれ、偉そうな言葉遣いはしなかったなあ。セクハラもしないしね。色恋より、お酒を飲むのが好きだったんだろうな」
ロケディレクターなどで番組に関わった日本テレビの小杉善信社長(65)は「衷心よりご冥福をお祈りいたします」として、本誌に当時の思い出を寄せた。
「私が関わった中で錠さんの最高傑作は、スナックからヤクザの事務所に1分以内で模様替えするネタです。お客さんがトイレに行ったすきにその店をヤクザの事務所に模様替えするという大がかりな“どっきり”で、錠さんは大親分に扮し、『ここをどこだと思っとんのじゃ!』と、戻ってきた客にすごむというものでした。当然、お客さんは目をシロクロ、返事もしどろもどろ……ということで大爆笑大成功でした」
数々の伝説を残し、宍戸さんは星になった。(高鍬真之)
※週刊朝日 2020年2月7日号