酒井:本当にそう。紅白出場を決めて、ファンに安心してほしいというのが本音。やっぱり(1月のメンバー脱退で)心配をかけたという気持ちがずっとあって。紅白は僕らにとっても、すごく大きな意味を持つ象徴的なものなので、あのお祭りにまた名を連ねたいと切実に思います。去年の紅白出場決定のニュースにも、ファンの方は想像よりはるかに喜んでくれた。喜ぶ画(え)が目に浮かぶんです。電車で泣いちゃう姿とか、家で掃除や洗濯を張り切ってる姿とか。ファンは、もはや家族ですね。

──今年はどんな一年だったか。

白川:結成して12年経ちますが、今年ほどぐちゃぐちゃな一年はなかったです。ジェットコースターで頂点まで登ったと思ったら、いきなりドーンと突き落とされて、また徐々に登っていって……というような、目まぐるしい一年でした。

小田井:本当にね。俺は家族について深く考えた年でもあったな。スウェーデンで結婚式したり、プライベートでも大きなことがあったし。こんなに家族のことを考えた年は初めてかも。

酒井:小田井さんも成長したなあ。

白川:成長したって言っても、もう小田井さん48歳ですよ(笑)。

後上:ハハハ。だけど、何か見たくないことがある時は、見ないで前を向いて進むこともできるんだと思った。いろんなことがあったけど、幸いなことに次の日の仕事はあって、仕事がなくならなかったという幸せがある。その積み重ねでやってきた気がします。昔は、「困難は立ち向かってこそ」みたいな力の入り方があったけど、そういうのがなくなったかな。しんどい時は、なるべく考えない。それでも走り続けているうちに、どこかに進んでいくものなんだと知りました。

酒井:うん。結果的に、みんな楽しんでたと思う。振り返ってみると、仕事がない昔のほうがつらかった。今は大事なファンの皆さんもいるし、ありがたいことに仕事もあるし、その上に小田井さんが結婚したり、白川が新車買ったり、今までの頑張りで今があると思う。

白川:そこ、何で新車が並んじゃうの(笑)。

酒井:ハハハ。だけど年がら年中一緒にいるだけあって、4人が完全に同じ方向を向いてるよね。そこに言葉は必要ない。待ってるお客さんに対して4人で立ち向かう。それだけです。

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