大阪市住吉区の小学6年の女児(12)を誘拐したとして、大阪府警に未成年者誘拐の容疑で23日夜に緊急逮捕された栃木県小山市犬塚1丁目の職業不詳、伊藤仁士容疑者(35)。
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当初は家出の可能性が高く事件性は低いと見られていた今回の逮捕劇。
一転したのは、23日午後1時半ころ、栃木県小山市の交番に女児が「男の家から逃げてきた」と交番にかけ込んだことで発覚した。
「小雨が降る中、女児は靴を履かずに、靴下だけで逃げてきた。白いパーカー姿だった。はっきり自分の名前を言っていた。栃木県警が撮影した女児の写真を送り、家族に確認してもらい、本人だとわかった」(捜査関係者)
しかし、すぐに解決とはならなかった。女児は「男に監禁されていた。もう一人、監禁されている女の子がいます」と交番で話したからだ。
栃木県警は女児の記憶を頼りに伊藤容疑者の自宅を突き止めた。
「男の一戸建ての家が割れ、そこに行った時、伊藤容疑者と女の子が出てきた。任意同行を求めた」(前出の捜査関係者)
女児が行方不明になったのは11月17日。たった数時間のうちに連絡がとれなくなった。大阪と栃木と距離が離れているのに、伊藤容疑者はどうやって誘い出したのか。
「2人が知り合ったのは11月10日ころ、SNSのやりとりを通じてだった。17日に女児が行方不明になる2、3日前に会う約束をして、17日午前中に女児の自宅近くの公園に伊藤容疑者が現れて落ちあった。電車で栃木県まで移動したようだ」(同前)
35歳の伊藤容疑者と小学6年生の女児は、2回り以上の年齢差があるが、接点はスマートフォンのオンラインゲームだったとの情報がある。
9月6日に本誌オンライン限定記事で配信した、小学6年生の男児と性的交渉を持ち強制性行の容疑などで有罪判決を受けた長尾里佳被告(23)も同じく、オンラインゲームが知り合うきっかけだった。
長尾被告は男児を鹿児島県から香川県高松市にまで呼び出して関係を持ったことが、裁判で明らかになっている。