■じんわりと効く ケアの積み重ね


 長年、ミドル男性のニオイ対策商品の開発を続ける「マンダム」は、30~40代男性特有のニオイを発見し「ミドル脂臭」と名付け、ねっとり頭皮アブラもニオイも防ぐミドル脂臭対策「薬用スカルプデオシャンプー」を販売している。頭皮の汚れをとることは、頭髪だけでなく、ニオイ防止にも有効だ。

 気になる抜け毛、薄毛。「攻めの治療」をしたい人は、まずは発毛剤を使ってみよう。

 市販の発毛剤もいろいろだ。中でも、アンファーの看板商品である男性用発毛剤「スカルプD メディカルミノキ5」には、国が認可する最大濃度の5%の発毛成分ミノキシジルが配合されている。クリニックで処方していたものを一般用に商品化したそうだ。

「発毛剤なんて、オジサマ、オバサマになってから使うもの」と、ためらうべからず。加齢とともに髪はやせ細り、密度も薄くなる。突然ウィッグ(かつら)をつけていきなりふさふさヘアに変身すれば、周囲を驚かせてしまうが、日ごろのケアの積み重ねでじんわりボリュームアップなら、大丈夫。

「20~30代の人にも使ってもらえたら」(アンファー広報担当者)

 女性専用の「Dクリニック東京ウィメンズ」院長の浜中聡子さんも、「早めの治療で、印象の変化も抑えられます」と話す。そして、髪に対するコンプレックスが軽減できれば、対人関係にも積極的になれるという。

「自身の髪の状態にどう不満なのか、どこまで治したいのか(ゴールはどこにあるのか)によって選ぶ手段も変わってきます。もし最初に市販薬を試すのであれば、半年ほど様子を見てください。それでも効果が見えなければ、クリニックへ。女性の場合、濃度の高い外用薬で治療することになりますが、患者さんの6割が、内服薬と併用ならば8割が視覚的な効果を実感できます。だいたい半年ぐらいで効果実感が出てくるのです。何より、髪の毛は治療できる、ということを知っていただきたい」(浜中さん)

 しなやかな頭皮は、心もほぐし、心も髪も豊かにする。さぁ、今日から頭皮ほぐしを始めよう。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日 2019年11月22日号

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