「25日は午前9時から衆院経済産業委員会があるので、野党に追及される前に菅原さんを辞任させることになりました。25日朝、菅原さんが安倍首相に辞表を提出したわけです」(角谷氏)

 内閣官房関係者は言う。

「菅原氏を大臣にゴリ押しした菅さんには『見る目がない』と風当たりが強い。菅原氏は過去に愛人スキャンダルなどもあり、大臣就任とともに疑惑のデパートなどと報じられました。なぜ、もっと身体検査をしなかったのか疑問に思います」

 後任に、菅氏は梶山弘志・元地方創生相(64)を押し込んだ。菅氏が政治の師と仰ぐ、自民党の故梶山静六元官房長官の長男だ。

小泉進次郎さんを環境大臣に推薦したのも菅さんです。小泉大臣は米国でのセクシー発言や、自分の意見を言わない紋切り型の国会答弁で批判を浴びた。菅さんはポスト安倍の有力候補ですが、大臣に推薦した人がこんなありさまで責任重大ですよ」(角谷氏)

 推薦した人がずっこけて、菅氏も大ピンチ。(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2019年11月8日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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