おそらく志らく氏はなにもわかっちゃいない。だから真実をついた。彼は番組内で、政府が認めていないものを芸術だといえるか、人の誹謗(ひぼう)中傷をしていいのか、国の金でやらなくてもいい、などと発言した。天皇の写真を燃やす展示物については、「それも表現だといって、大勢の人の前でその写真を、子どもの写真を踏む、親の写真を破く、あるいは子どもの虐待の映像を見せる(のはどうか)」という例え話をした。
彼は知らなかった。表現の自由や、法の下に平等(差別やヘイトがいけないということ)という憲法の言葉は、誰から誰を守るべく入れられているのか、ということさえ。
ちなみに天皇はその時代の象徴でもある。そして今、我々と共にありつづけようとした平和を愛する上皇さまがいる。
物事には流れがある。話をただ蒸し返すなというのは、反知性。
※週刊朝日 2019年11月1日号