放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、「六本木美容室」の「シャンプー・バー」。
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アラフィフにはとても見えないキュートな松本伊代さんや、女優としても引っ張りだこな好感度ナンバーワン女子アナ、八木亜希子さん。最近では、奇跡の68歳、由美かおるさんが“飛び込み”で顧客になるなど、美を知り尽くした芸能人に愛され続けているのが『六本木美容室』だ。
白金店が移転し、さらに居心地のいいサロンに生まれ変わったことに加え、広尾商店街に『シャンプー・バー』なる新形態のサロンをオープン。若いスタッフらが中心となって、海外で流行しているシャンプー、セット、メイクアップのみの、文字通り、「バー」のような店舗を本格始動させた。『六本木美容室』主宰の小松比奈恵先生は、70年代アイドル、麻丘めぐみさんの「お姫様カット」を皮切りに、女性歌手や女優のヘアスタイリングを次々提案し、時代をリードしてきた方。
美容商材の展示会や新製品発表会に自ら足を運び、アンテナに引っかかったモノは、たとえ無名でも、日本初進出のメーカーでも、すぐさま取り入れてきた。
そんな小松先生が欧米でトレンドとなっている新形態に目を付けたのだ。
コンセプトは「ショーのバックステージ」で、バーのようなシンプルなカウンターと、まさにショーやイベントの楽屋で見かけるようなミラーを使用。
ラグジュアリーな空間として定評がある他店舗とは異なるシンプルなスペースで、小松先生やトップスタイリストらからみっちり教育を受けた若手が、カットやカラーリングはせずに、シャンプー、セット、メイクだけをしてくれるのだ。