たまには家で、エスニックな香りがする料理を作るのも楽しいものです。今回はナンプラーを使ったピリ辛ソースで食べる、アジのから揚げをご紹介します。
ナンプラーは、カタクチイワシなどを塩漬けし、発酵させてつくるタイの調味料です。独特の香りがしますけれど、一度ハマるとクセになると思います。
ソースは揚げ物に入る前に、作っておいてください。野菜類も切って、先にお皿に盛り付けておくと便利です。そしてアジですが、おいしく仕上げるには「油で揚げすぎないこと」が重要なポイントです。油の温度は170度くらい。くれぐれもアジの“ふっくら具合”が失われないよう、気を付けてください。
そしてアジのから揚げがアツアツのうちに、ナンプラーと豆板醤をミックスしたピリ辛ソースをかけましょう。揚げたてのうちにかけたほうが、ソースがアジにジワッとしみこみます。そしてアジをつまんでみると、口の中いっぱいにナンプラーの香りが広がります。
この料理には、やっぱりタイのビールを合わせるのが絵になるかしら。SNSにのせる写真用に、さて、小道具を買いに出かけましょうか。
(構成/赤根千鶴子)
■アジのから揚げエスニック風
【材料】(2人分)アジ(三枚おろし)2尾分、水菜1/2束、みょうが2個、紫玉ねぎ1/2個、ピリ辛ソース(ナンプラー大さじ1、酢大さじ2、砂糖小さじ1、豆板醤大さじ1/2、すりおろしにんにく小さじ1/2)
【作り方】(1)紫玉ねぎは薄切りに。みょうがは千切りに。水菜は5cmくらいの長さに切り、皿に盛り付ける。(2)ピリ辛ソースの材料を合わせる。(3)アジはおろしたものをさらに半分に切り6枚用意する。水気をふき取り、全面に片栗粉をまぶし余分な粉を落とす。(4)天ぷら油を170度に熱し、アジを2分ほどカラリと揚げる。(1)の皿に盛り、(2)をかける。
【ワンポイントアドバイス】外側が少しキツネ色になり、サクッとしてきたらOK。揚げすぎないこと。
※週刊朝日 2019年9月27日号