7月に亡くなったジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん(本名・喜多川擴[ひろむ]=享年87)のお別れの会が9月4日、東京ドームで行われた。会には、ジャニーさんが「子どもたち」と呼んで愛した所属タレント154人をはじめ、関係者や一般のファンを含めて9万人超が参列した。
【写真】愛情を込めてエピソードを語ったKinKi Kidsの二人
昭和、平成、令和と60年にわたり、時代を代表するスターを生み出し、休みなしで創作活動にのめり込んだ人生。ヒストリーブックに残されたその語録を、所属タレントたちが語るエピソードとともに振り返る。
《アイドル作りって人間作りですよね。人間作りは難しいと思う。それだけにやりがいがある》
スターへの階段を駆け上がるタレントに、歌や踊りだけではなく、人間としての礼儀やマナー、立ち居振る舞いまで、厳しくも温かく教え込んだ。会の代表あいさつを務めた近藤真彦は、ジャニーさんについて聞かれると、「厳しさです」と即答。若かりし時を振り返り、「子どもの小さなウソだったけど、真剣に怒ってくれた」と振り返った。
嵐の二宮和也も言う。
「歌ったりお芝居したり、いろんなことを経験しなさいと言われた。『できる』『できない』じゃなくて、『やる』か『やらない』か、『できないかもしれないけどやる』ということを教えられた」
「ジャニーさんのモノマネをやりすぎた」と語ったのは、KinKi Kidsの堂本剛。
「『ジャニー』とか『ジャニ男』とか呼んでました。最後の会話も、『ジャニー、元気してんの?』って。敬語とかもやめてよと言うし、呼び捨てしても、全然何も言われなかった」
《才能があるかどうかというのは、それは神様でも分かりません。やりたいという気持ちが一番ですよ。稽古を見ていても分かりますね。本当に本気でやるという子はやりますよ》
嵐の松本潤は言う。
「小さい子の才能を見る、そして後押しする力を感じます。高1の時に勉強が忙しくて、仕事ができていない時に久々に現場に行って自分なりに頑張っていたら、ジャニーさんが褒めてくれた。うれしかった」
嵐の大野智も続ける。