

肉はガーゼに包んで味噌に漬けたほうが、取り出すときに余分な味噌をはがす必要がないのでラク。 (撮影/写真部・松永卓也)
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「甘豚肉の味噌漬け」。
【「甘豚肉の味噌漬け」の作り方のワンポイントアドバイスはこちら】
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さあ、7月です。夏は暑さに負けて食欲もダウンしがちですが、やはり食事はきちんととりたいものです。
家で豚肉の味噌漬けを作っておくととても便利ですよ。私はいつも豚バラブロックを買って、自分で5、6枚にスライスしてお味噌に漬けています。そのほうが、スライスしてあるお肉よりお得だからです。
味噌床を作ったら、肉はガーゼに包んで一晩漬けてください。肉を焼く時に余分なお味噌を簡単にはがすことができます。暑い日はこの味噌漬けのお肉と焼き野菜で晩ごはん。もうビールがおいしくておいしくてたまりません。肉が少し残ったら、翌日細かく刻んで、チャーハンの具などに使うのがいいと思います。
味噌床にしたお味噌で「ネギ味噌」を作るのも、どうぞお忘れなく。ネギをみじん切りして、ごま油と肉のうまみのしみた味噌床を混ぜ合わせて炒めます。そこにすりおろした生姜や鰹節なども一緒に混ぜるとおいしさ倍増です。
これを白いごはんにちょっとのせて食べると、う~ん、至福の時間。ささやかな幸福と言いましょうか、「口福(こうふく)」と言いましょうか。
(構成/赤根千鶴子)
■豚肉の味噌漬け
【材料】豚バラ肉200g(1~2cm幅に切り、5、6枚にする)、だし入り味噌100g(または白味噌50g、赤味噌50gを合わせる)、料理酒、みりん各大さじ1、付け合わせの野菜は太ネギやにんじんの細切りなどをお好みで
【作り方】(1)味噌、料理酒とみりんを合わせて味噌床を作り、ガーゼに包んだ豚肉を一晩冷蔵庫で漬け込む。(2)(1)を150度に温めたオーブンやトースターで約10分焼く(フライパンで焼く場合は中弱火で、ゆっくり中まで火を通す)。付け合わせの太ネギやにんじんも焼き、肉と共に皿に盛りつける。
【ワンポイントアドバイス】肉はガーゼに包んで味噌に漬けたほうが、取り出すときに余分な味噌をはがす必要がないのでラク。
※週刊朝日 2019年7月12日号
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