大阪府吹田市の阪急千里線千里山駅前で16日早朝、起きた交番襲撃拳銃強奪事件で、強盗殺人未遂容疑で大阪府警に17日に逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)は、取り調べに対して、容疑を否認。
「私のやったことではありません。病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせいです」などと 話しているという。
「飯森容疑者は話をするが、調書にはサインしていない。自分はやってないというばかりだ」(捜査関係者)
一方、本誌が既報した通り、飯森容疑者の父親は、在阪の準キー局、関西テレビ常務取締役の飯森睦尚氏。代理人を通してコメントを17日夕、発表した。全文は以下の通りだ。
≪まずもって、重大なけがを負わせてしまった警察官の方及びご家族さまに対し、心よりおわび申し上げます。
一日でも早く回復されることを心から祈っております。
また、地域の方々をはじめ、多くの皆さまにも不安を感じさせることとなりました。大変申し訳ありませんでした。
このような事態となったことについて、大変驚いており、いまだ信じられない気持ちがありますが、今後の警察の捜査にも全面的に協力する所存でございます。 令和元年6月17日 飯森睦尚≫
また関西テレビも「弊社常務取締役から『自分の息子である』との報告を受けた」とし、「大変、重大なことと受け止め、今後も社会的責任を果たしていきたい」とのコメントを発表した。
捜査関係者はこう明かす。
「父親の睦尚氏は公開写真を見た瞬間、すぐに自分の息子だとピンときて、早いうちに府警に連絡をくれた。詳しい事情を聞くことができ、足取りが追えたおかげで早期の解決につながった。息子の様子は前々から気になっていた様子だった」
飯森容疑者は、昨日、事件現場から5kmほど離れた量販店で衣服や靴などを買ったあと、コンビニに立ち寄って携帯電話の充電器や食料を購入。その後、箕面市の山中に逃げ込んだとみられる。
山中には、山道はあるが、高い木が茂り、夜になると真っ暗。道は箕面市の北へ伸びており、その気になって登れば、京都にも抜けることができるという。山道の入り口に注意看板が出ているようにイノシシが出没するところで、付近の人でも絶対に夜は行かないそうだ。